音楽描写のある小説「キャバレー」

なんだかヘンな時間にブログ更新ですが、新年度になりエイプリルフールでイソガシイ?いやいやそんなことはないのですが、なんだかんだでこの時間です。チト定期的な更新、このところガンバっている毎日更新が、ドコまで続くか?ってことで、温かい目で見ていただければと思うです。

さて私、音楽が本業なのですが作詞家という肩書もあって、言葉にはイロイロと考える部分があり、またいろんな方が書いた文章を読むことも好きなわけです。で、当然本も好きなのでございます。

そんな中、小説の中に音楽描写が出てくると「あるある」だったり「それはないんじゃない?」だったり、ちょっと物語そのものの面白さ以外に惹かれたり、興味をそがれたり。そんなのって、みなさんもありますよね?専門分野をお持ちの方とかは特に、でしょうか。

今回私が取り上げるのは、栗本薫さんの著作「キャバレー」。SAX吹きの主人公が出てきます。舞台はタイトル通り、場末のキャバレー。そこで繰り広げられるドラマ。ちょいとムカシの本です。私も読んだのは、けっこうムカシの記憶が。映画にもなっていて、数カ月前に見たんですが、コレはあんまりピンときませんでした(汗)。あくまで今日は本のことで。

この本に出てくる音楽描写、と言っても演奏の描写なんですが、コレがとっても秀逸なんです。私も遥かムカシ、トロンボーンでビッグバンドに所属したりもあったもので、「この感じ、わかるな〜」とか「そうそう、こうなんだよね〜」とか。物語の進行上「レフト・アローン」に特化した部分もあるのですが、そこはまぁしようがないですが。

小説の音楽描写としては、この本はホントにスバラシイと思うのです。ハマりました。そんなに厚い本ではないので、また文庫になっていまして手に入れやすいかとも思いますので、まだ読んだことがない方は、よろしければ。

あ、ハコバンという単語がわかるミュージシャンの方、たぶん私と同年代か上の方ですかね?そんな方には、懐かし〜描写もたくさんです。